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四季島

ゆきのりのうた

短歌

一年で溜まった書類 処分する
BGMは古いアニソン
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短歌

学校のマラソン 君は
練習の時より更に上手く走れて

短歌

風下の梅から匂う筈は無く
振り返ったら風上の梅

短歌

人生はどの時期だって楽しめる
思い描いたものでなくても

短歌

夕食を摂らずに眠る日なのかと
急いだところ 余裕で完食

短歌

少年はファミリーカラーがよく似合う
さあ明日からも決めて登校

短歌

新しい靴を選びに出かけよう
傷みの酷い靴を履く朝

短歌

飲み物もガムも眠気を飛ばせずに
チョコを取り出す 効果覿面

短歌

夕刻に眠りに落ちた少年は
目覚めすっきり 超上機嫌

短歌

米店の幟を抜いて
コシヒカリ宣伝隊長
パパは隊員

短歌

コンビニのおでんは消えて
提灯も片付けられて 訝る男児

短歌

新しい家電に気分 高まって
男児は殊に良い表情に

短歌

精密に組んだ訳ではないけれど
ぎりぎりちゃんと間に合う絶妙

短歌

「あら、今日は鳩がいない。」と言うや否や
鳩が集まる「呼んだ?」の顔で

短歌

下車したら 
図書館に寄る行程がひとつ加わり 
長くなる帰路

短歌

時間的都合がいいと額が駄目
三月始動でちょうど良さそう

短歌

乳幼児以来か 女児に間違われ
先月そして今月もまた

短歌

子がドアにボールを当てたきっかけで
急展開の懸案事項

短歌

走り去る後ろ姿が
物陰に隠れ 戻って来た手にボール

短歌

学校で子が拵えた鬼の面
球を投げ当て 節分とする

短歌

白梅の香り清かに風 二月
水鳥の脚 見え透く水面

短歌

青空にカラスの黒がよく映えて
日差しに春の匂い 漂う

短歌

時間にして僅か五分の余裕こそ
心にゆとり 生み出す秘訣

短歌

出ているのは
増設用の水道と断定 
更に時短が可能

短歌

態勢を整えるのに一ヶ月
愈々乗った軌道を進む

短歌

靴箆を使って靴を履く男児
パパの動きを捉える瞳

短歌

学校がある日曜は妙なもの
何かにつけて一瞬迷う

短歌

帰宅して全豪テニス中継を
見ながらパンを親子で食す

短歌

走ったら気持ちいいのは三十路まで
五十 越えたら ちょっときついか

短歌

道のりの長さを先に知ったなら
歩き出してはいなかったかも

短歌

身長も体重も今日
大台に達した天使 
暴れて眠る

短歌

パパが来た事に気付いて浮かれても
授業はちゃんと出来た少年

短歌

ヨーヨーの糸を机の脚に巻く
遊びを生む子 斬新過ぎる

短歌

十五夜の月が東に浮かぶ頃
親子で帰宅 暖かい部屋

短歌

子が触れたことで開いた扉には
縁があるのか事態が動く

短歌

五、六年前に生じた事態には
此度の為の布石の意味も

短歌

十年間 
五十代こそ最高と思えるように
生きて行こうか

短歌

少年の垂直跳びは
なかなかの高さがあって 
測るに値

短歌

八年のブルーを越えて今日からは
五年は続くゴールドの日々

短歌

ヨーヨーと独楽が男児に大受けで
そうか 回転系の玩具か

短歌

マッサージチェアーに腕を挟まれた
パパを気遣い救出する子

短歌

やや高いパンに替えたら残さない
男児の味覚 侮れないな

短歌

少年は工事現場や
設営の作業に強い興味を示す

短歌

電子マネーチャージの画面
背伸びして始めのタッチ
パパを手伝う

短歌

MDの操作にも慣れ
少年はBGMを流して遊ぶ

短歌

色々としながら歩く小さな背
ファニーボーイはハニーボーイで

短歌

長そうに見えた休みも最終日
三学期には期待できるよ

短歌

抜けた歯の跡に頭を覗かせた
永久歯君 永く宜しく

短歌

特定のギターのコード進行で
乗って弾む子 わ わ 分かるのか?

短歌

壁に向け二段蹴りするパパを見て
子が笑うからもう一度やる

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