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四季島

ゆきのりのうた

短歌

欲掻けば



更に巧みな欲望の



餌食にされてしまう世の常

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短歌

教室の前の廊下で



誰か待つさみしげな顔



時に流れず

短歌

価値観の相違生み出す性の差は



    虚しくもあり



        救いでもあり

短歌

        必ずや



    正義は勝つという訳だ



 常に勝者がそう名乗るから

短歌

寄り添ったふたつの星にお月様



  もうすぐ日の出



         今  夜明け前

短歌

男性の腕の力が強いのは



    愛する人を抱き締めるため

短歌

 瑠璃色の



     闇に輝く木金土



  太陽系が迫る西空

短歌

飼い主に言いたきこともあったろうに



老うさぎ死す もの言わぬまま

短歌

五月雨は



夜空に帰り



浮雲は



為す術もなく



落陽を知る

短歌

 矢の如き



     光陰の中



   別れ行く



他者を責めては



      悔やみきれまい

短歌

君だけは



  分かってくれているものと



    思っていたよ ついさっきまで

短歌

我は今



将軍よりも贅沢の



できる時代の恩恵の中

短歌

大雨が



   昼には嘘のように晴れ



       二日体験したみたいな日

短歌

いつの日も



     必ず犬がいた庭は



   動く影なく   草木のみ立つ

短歌

地図上に



書かれた池の



実物を



見付けほとりを



歩く夕暮れ

短歌

晴天に



空色でない空のある



   大陸の砂 到来の午後

短歌

 こんなにも 



     忙しすぎる 日々なのに



    あなたを思い出さぬ日は無し

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