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四季島

ゆきのりのうた

短歌

寒中の



 桜に宿る春がもう



漏れ出している



 枝の先から

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短歌

 人として



自然に生きる 傍らに



 要らなくなった



  目覚まし時計

短歌

犯罪の



  根元に潜む



    むしゃくしゃを



 無くす事こそ



     防犯の術

短歌

文字による言葉は耳を通らない



目が聴覚も担う時代に 

短歌

制約を受けて自由を手に入れる



 音楽   絵画



    短歌   人生

短歌

 世を枯らす



   風吹き抜ける 



         冬空に



  彩り匂う 



    君 梅の花

短歌

夜明け前



さそり座 空を昇りゆく



冬のさ中に 見つけた真夏

短歌

月の下



 電波と化した



言霊が



 飛び交う空を



渡る鳥影



短歌

電力が助けてくれる自転車に



 父の気持ちも



      脚力を増す



短歌

生きている人の胸中生きる死者



死人と共に消える生き人

短歌

雪の朝 薄化粧した山並みに



初振袖の少女を想う

短歌

永遠に生きる人などいないから



慈しみ合う家族の絆

短歌

お布団に入らず眠りもう時間



すごく損した気分の目覚め

短歌

原子力 インターネット 航空機



戦が産んで 平和が育て

短歌

あの日から十三年という以外



特筆すべき事の無い今日

短歌

ストレスの連鎖を止める優しさを



溜め込んで来た身は激太り

短歌

凍りつく



    フロントガラス越しに見る



 春遠からじ



       オリオン西に 

短歌

十代や二十代より三十代



徐々に熟成進む夢々

短歌

御恩とか



奉公だとか



忠義とか



自己実現の欲の産物

短歌

人生は七、八割でいいんだと



やっと分かった やっと分かった

短歌

本当に誤解が怖くない人は



「誤解を恐れず言えば」を付けぬ

短歌

頼りがいありそうな人



見付けては



兄貴呼ばわりするなよすぐに

短歌

第一に



他人に儲けさせたいと



願う奇人がいると思うか

短歌

美しい景色が胸に映えるのは



君と眺めているからなのか

短歌

極楽や地獄はなにも異次元の



世界ではなくこの世のことよ

短歌

真実は



人の数だけあるもので



決して理解しあえないもの

短歌

年末は



 弱く感じた日光も



年始となれば 



   白く まばゆく

短歌

あれはただ見立て違いか



出会うのが



遅すぎた恋



早すぎた恋

短歌

初夢で



  縁起を担ぐ必要も



       無くなるくらい



 気持ち強まる

短歌

離陸する仕度は最早整えた



さあどの空に舞い上がろうか

短歌

唯一の存在になる前にまず



一番になる過程があるよ

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