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四季島

ゆきのりのうた

短歌

雨雲が



  好きな女の傍らを



 湿気った空気 



   たおやかに過ぎ

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短歌

曇り空 



特殊加工の



絵のように



鳩の脚だけ



赤く際立つ

短歌

ライオンが



なぜ百獣の王なのか



見た目で得をしているのでは

短歌

通い慣れた



名も無き筈の細道に



名前があった



ハッピーロード

短歌

少量の雨に温度を下げ切れず



    もわんと匂う



       アスファルト道

短歌

良薬は口に苦いが



苦ければ 良薬なのか



ちょっとちがうな

短歌

晩すぎる



   日暮れを待てず



  コウモリは



明るい空を



    鳥から奪う

短歌

若返り? 



爪の伸び方



速くなり



筋肉痛も



翌日に来る

短歌

語学試験



 長文の意味



    見えた時



涙堪えた



 こんな所で

短歌

受け答え 



  微妙にずれている会話



 当人達は



    別に気にせず

短歌

色気など



  まだ出そうにもない女児ら



        男児の如く家路を遊ぶ

短歌

壊れてる壱万円の時計より



百円ショップの新品時計

短歌

 暫くの



   生を全うする旅に



  出発したか



     あの雛たちも

短歌

争わせ



    眺め楽しむ者の名は



悪魔ではない



       そいつは神だ

短歌

珍しく



 誰にも会わぬ 風の朝



   廃墟染みてる  カラスの叫び

短歌

白鳥の羽を眩しく輝かせ



ピーク間近の太陽光線

短歌

一斉に羽化したのかな



    夕風に



蝶と見紛う



   蛾のふわふわと

短歌

爽やかな



  五月のような



      風に揺れ



緑の濃さは



  やはり六月

短歌

 人気者



敵に回せば



    不利になる



  不可解なのに



 みんなだんまり

短歌

それなりの



地位に到達したことの



確認なのか



その威張り方

短歌

子育てを終えた燕は



来る秋の



長旅に向け



備えに励む

短歌

自慢する相手もいない無人島



豪邸なんか建てたところで

短歌

死に際に



  メロンや花で見舞うより



元気な内に



  お茶飲みに来い

短歌

環境の為に生活水準を



落とせない もう 技術が頼り

短歌

犬もまた 人はストレス



近付かぬように



道草してやり過ごす

短歌

流行を



操作したがる



仕掛け人



見え透いていて



乗るに乗れない

短歌

欲望に派生する苦を



愛だとか



幸福だとか



思い込むヒト

短歌

梅雨寒にふと立ち止まり顧る



動いた割りに 短い轍

短歌

マウスから



しっぽが消えた大進化



機械がひとを越える日はすぐ

短歌

夏の窓 



こんなに早く夜が明ける



事実を知った



少年の朝

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