四季島

ゆきのりのうた

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短歌

冷ややかな



  九月の雨に



     濡れる稲



穂先を清め 



 刈り取りを待つ



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短歌

鱗雲 魚の骨のような雲



天の宴は 今が酣

短歌

プロペラで



光を刻み飛ばしつつ



玉虫色のヘリが旋回

短歌

マッサージチェアに凭れながら見る



数学講座       うぅん よく寝た

短歌

リサイクルに出す品物に



愛着と思い出よぎる手放す間際

短歌

昼下がり 



間違い電話 掛けて来た



知人の言葉 午前とリンク

短歌

目の前を横切った蝶 レモン色



運動会に適した日和

短歌

雲の穴



      覗く太陽



            この世界



捨てたものではないと煌めく

短歌

十日間 凍結をしたことを今日



解凍したら劣化していた

短歌

人間は監視しないと悪さをし



監視役にも監視を要す

短歌

秋場所の



琴奨菊の



がぶり寄り



見本のようで 



笑ってごめん

短歌

人はまた無い物ねだり



男には度胸 女に愛嬌などと

短歌

あの人の



 我に対する挨拶に



君が返して



 途方に暮れる

短歌

立ち話している女性二人組み



四十分後 まだ続いてた

短歌

酷暑でも落ちることなき食欲は



涼しくなれば猛威を振るう

短歌

見るからに



御高くとまりたいだけの



女が多い



関わらんとこ

短歌

知っている場所を次々映し出す



犯罪 事件 報じるテレビ

短歌

雷鳴に送り出された一日は



因果は無いと思うが奇妙

短歌

90分 走り回った J リーガー



ボールに触れた時間は数秒

短歌

迷ったら積極策を採って来た



消極策も試してみるか

短歌

来週で閉鎖する店



店員も客もその後の



当てはあるのか

短歌

コンビニの塩焼きそばももう飽きた



選択肢ってそう多くない

短歌

これまでの無礼をお詫び致します



  御免よ雨天 今後も宜しく

短歌

あまりにも夏がきついと



秋もまた人を待たせる季節となりぬ

短歌

アイコンをクリックしたら消えた時 



目を逸らされた瞬間みたい

短歌

一生に摂る水の量



学校のプール一杯分にもならず

短歌

置き去りにされたまんまの腕時計



頓着の無い姪 忘れ物

短歌

神だって試行錯誤の繰り返し



完成なんて夢のまた夢

短歌

               西の日を



           東の雲が



       反射して



   地上の影は



朝の様相

短歌

先にある希望は



やがて失望に変わる時まで



         気力にはなる

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