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四季島

ゆきのりのうた

短歌

中学生時代に聴いた春の歌



ラジオが青い季節に戻す

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短歌

春分を疾っくに過ぎて



ズボン下 脱いでみた朝



お洒落は我慢

短歌

目を剥いて道路を脚で横断の



ツグミの急歩 飛べばいいのに

短歌

失くしても



また見付かった数字札



何かと縁のある 21

短歌

地球儀を



クルクル回し



少年は



世界制覇の



野望を抱く

短歌

他者の目で撮った画像の中の我



写りが悪く 誰か分からず

短歌

山の上 飛び出して来た



扁平の掛かった朝日



撫で撫でしたい

短歌

半分の月の横にはアンタレス



低い気温に固まる蠍

短歌

苦しめた強者にすべき仕返しを



出来ず 優しい人に当たるの?

短歌

また冬に戻った風に揺れている



ハクモクレンの不調和な色

短歌

タピオカをやっと見つけて



食べ歩く道に幾つも類似店あり

短歌

デート前



髪型よりも



指や爪



手入れするなら



大人の男

短歌

夕焼けが



色移りして



望月の影 桜貝



春風に浮く 

短歌

国内の大騒動で



国外はどうしているか



あまり聞こえず

短歌

五年間掛けて仕上げた宿題は



十年前に描いた形

短歌

雨上がり



ひとつひとつの水滴に



光り輝く小さな太陽 

短歌

陽の当たる場所に暫く置いていた



車の中で初夏が生成

短歌

日光の



美白は進み



風も無く



厚着の我が身



季節から浮く

短歌

日が暮れて



夕食時にふと気付く



今日は外出していないこと

短歌

快適な公衆トイレ



世の中も



捨てたものではない やりゃ出来る

短歌

弱くともあまりに長く揺れるから



テレビをつけて知る大地震

短歌

コンビニの



  新作のパン 



      大ハズレ



開発室を



  よく出て来たな

短歌

人生で



早過ぎるとか



晩過ぎるなどというのは



どうやら無いな

短歌

入り口を探し歩いて見当たらず



今 目の前に出口が開く

短歌

昨日から



続いた雨も



正午には



すっかり上がり



万事速やか

短歌

深夜には奇妙なテレビ番組が



放送される 見るべきでない

短歌

全身の五感を総動員すれば



稼動の準備する第六感

短歌

寒いのも残り僅かと思うから



凍て付く朝も三月は楽

短歌

時を待つ車の中で見たものは



白昼の夢 あの名残り雪

短歌

明星の翳り始めた



早春の黎明の空



他に星は無く

短歌

カクテルを飲む姿さえ



蘇る度に涙が出るような愛

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