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四季島

ゆきのりのうた

短歌

始まった 即ち何か終わった日



明日は四月 巡る一年

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短歌

飛行船みたいに



ふわふわ飛んでいる



あの飛行機も春気分かな

短歌

なんでまた



こうぎりぎりになるのかと



急いだものの無意味に終わる

短歌

宵にもう西に傾くオリオンが



終わった冬を振り返らせる

短歌

その昔 どこに行っても



年上が多かったけど



少なくなった

短歌

出発のために方向 変える船



頭上の星もぐるんと回る

短歌

一週間 放っておけば



        無くなるか



黒い帽子はもう見付からず

短歌

吹き荒れる春の嵐の強風に



洗濯物は躍って乾く

短歌

高評価される期待を持つなんて



青いの お主 達観せえよ

短歌

靄かかる



空に日差しを浴びて飛ぶ



マンボウみたいなのは飛行船

短歌

徳島の向こうに沈む夕日には



木星みたいな横縞模様

短歌

海面は



 白波が立ち



上空は



 風に吹き飛ばされる飛行機

短歌

日は昇り



東の山に被さって



棚引く雲は春の蠢き

短歌

局面で見れば遅れていることも



早晩の無い大局の中

短歌

絵に描いたようなものとは



違ってもいい いや むしろ



その方がいい

短歌

人生は



減点法ではすぐに底



加点法なら天井知らず

短歌

冬を越え 春を迎える喜びを



君に味わわせたい それだけ

短歌

大切な人さえ俺は



幸せに出来ない男



泣くことはない

短歌

手続きと用事を済ませ



今日もまた時は無くなり



続きは明日

短歌

悦びと悔しさ混じる現実に



今 居る 生の命の現場

短歌

命さえ取り留めたなら



何とでも良くして行ける



今 息を吐く

短歌

母として



子を抱き 浸る幸せも



吹き飛ばされた 事後の騒動

短歌

立ち会えば分娩中の匂いまで



音や光と共に焼き付く

短歌

三月の九日は明日



ラジオから流れる



何か縁のある曲

短歌

そわそわとするのは



春の所為じゃなく



今年はもっと具体的事由

短歌

雨上がり 



春の陽気の大阪を



蹴り上げ走る



四国への道

短歌

次々と



 朝の窓辺に



      集まった



雀の声に



     吉兆を聴く

短歌

繰り返す基礎練習はもうやめた



応用編の歯応えが要る

短歌

あの人は俺の名前を知っている



こちらも知っておくのが礼儀

短歌

炊き上がる音がしたから



始めるか



無言で作り 食べる夕食

短歌

三月の印象は白 春の色



今年は殊に光沢を増す

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