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四季島

ゆきのりのうた

短歌

三ヶ月半が過ぎ去り



遠ざかる ロバのパン屋の



妻の歌声

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短歌

布団から這い出し



世界を広げたい



右に左に 乳児は冒険

短歌

不可能を可能に変える成長を



続けて君は未来へ進む

短歌

妻と子に挟まれて寝る空間を



極楽または天国と呼ぶ

短歌

昨年は



 まだ胎内にいた美男



今は6キロ



      ママを祝福

短歌

早々と



血液型が判明し



パパとお揃い 



ママは内在

短歌

どこよりも



おうちが一番落ち着くね



三人揃って帰ろう帰ろう

短歌

障壁を取り除いた日



君はまだ あどけなすぎて



胸が潰れる

短歌

痛いことされて泣いても



    すぐ笑顔



お利口さんの孝行息子

短歌

じいちゃんと



ばあちゃん交互に



授乳して



事態をパパに



目で訊く子供

短歌

幼き日 午後三時過ぎ ワイドショー



あの頃 父母は育児のさなか

短歌

手続きが



あっさりすぎるほど進む



身体の調子良さも手伝い

短歌

900の壁を漸く乗り越えた



1Lの時代も近い

短歌

捨てるべきものを捨てた日



すっきりと町を丸ごと洗う夕立

短歌

整理したつもりの過去の残骸が



大杉漣で後日に回す

短歌

四十年 



今も写真は鮮やかに



記憶の前の記録を残す

短歌

この夏も



 ツクツクボウシの鳴き声が



     交じり始めて峠を越える

短歌

ベランダの



    窓を叩くな



         秋の風



夜が明けるのは



        まだ少し後

短歌

大阪で暮らして今日で三ヶ月



日々着実に成長の君

短歌

色々と考えるのは楽しいが



楽しいことは時間を飛ばす

短歌

硬化した身体をほぐし



柔らかくなる状を見る 



外は雨降り

短歌

電力の不足を心配する時期も



もうあと少し 散髪に行く

短歌

五ヶ月が過ぎて港はもう見えず



三百六十度の水平線

短歌

買い出しの



お茶の本数だけで揉め



外出先で悟りを開く

短歌

立秋を



  吉日として始めよう



昔から言う 



   「ダイエットの秋」

短歌

体操をしているパパを見て笑う



布団の上の息子に笑う

短歌

一ヶ月ぶりのビールを



飲み干して



   催す眠気



     布団に伸びる

短歌

笑えると思ったけどなぁ



セシールの



「しもふさくん



   しあわせそうなのに」

短歌

六ヶ月掛けて仕上げた曲を聴く



親子三人 揃って元気

短歌

満月を見付けた妻に誘われて



出たベランダに蠍座の影

短歌

熱中の七月は過ぎ



八月の日差しは翳り



また歩き出す

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