四季島

ゆきのりのうた

短歌

膝元でタックルしてくる三歳児
パパは倒され もう ゴロン丸
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短歌

顔を拭くタオルが柔らかいことに
気付いた幼児
「おやっ。」と言う眉

短歌

でかすぎるスリッパ 履いて
幼子はショートスキーの妖精みたい

短歌

暗闇に紛れた者を炙り出す
ヘッドライトの壁面の影

短歌

二週間前に寄りそびれた店に
手帳を求め来た夜は雨

短歌

金星と木星が今朝 最接近
晩秋の風 吹き渡る空

短歌

妻がまたユニーク過ぎる笑い声
「しししし。」我も真似て「しししし。」

短歌

画家の名は五姓田義松
作品は美しき富士
なぜ消えたのか

短歌

十年前 
確かにあった文具店
もう消えていた
幻のよう

短歌

手帳でもいいのは高い 
当面は安いので良い 
電話帳もね

短歌

もう一度探ってみよう
もしかすると
その一押しで何かが変わる

短歌

裁縫の技術は小学生の時
家庭科でした実技の記憶

短歌

隔週の楽な月曜 やっつけて
態勢徐々に整って来る

短歌

初めてのバスに乗り込み
幼子は一瞬不安 すぐに落ち着く

短歌

ケイタイの取説ごとき 
今やもう
軽めの量に思う我あり

短歌

来年のカレンダー 早 手に入れて
思いを馳せる 新春の計

短歌

地球儀のようなボールを奪い取り
パパをかわして洗濯機へダンク

短歌

十四日 十四番の枠に停め
見上げる空は星で賑やか

短歌

ケイタイの新規契約して来た日
数えてみれば十一年振り

短歌

真ん中を走っているかのように見え
パパに尋ねる助手席の僕

短歌

歯ブラシも電動にしてみたところ
慣れないからか 一長一短 

短歌

昨日は金星といた月が
今朝 木星といる 
移り気な美女

短歌

夜明け前 東の空で
金星と月が近寄り 
アラビア文字に

短歌

王になり不死身を望むのではなく
我が子と永く過ごしたいだけ

短歌

パンプキンテイストティーを買った午後
妻とじっくり話をしてみる

短歌

大幅に遅れを取っていた作業
食らい追い付き 一息つく日

短歌

気を張って生きるのはもうやめにしよう
大事なものを守るためにも

短歌

幼子は汚れた服を洗濯機へ
ダンクシュートのように放り込む

短歌

七個中三個当てても何も無し
四個当てても端金かよ

短歌

早々と風邪を引いても
にこにこで起きて来た子を
抱き上げてキス

短歌

家に着き 
不機嫌な子の泣き声に
心が痛む 頭も痛い

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