四季島

ゆきのりのうた

短歌

突っ伏して
鉄腕アトムの格好で
眠る三歳 
いい夢 見ろよ
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短歌

散歩するコースが違うと三歳児
南ルートで機嫌が直る

短歌

すっきりと起きられたのは
前日の長い仮眠が効いているから

短歌

共時性みたいな事がよく起こり
どれもやっぱりあまり意味無く

短歌

若さとは
残り時間を気にせずにいられて
それを無駄にすること

短歌

起きて来て
夜食のような晩御飯
しっかり食べて 夜更かし幼児

短歌

市役所に走ったあの日 四年前
父母はもうすぐ丸五十年

短歌

ベランダで洗濯物を干す妻と
傍で遊ぶ子 幸福な午後

短歌

歯ブラシを振動させる音の波
これは良いかも 妻に薦める

短歌

幼子に負担を強いる
もう一度なんて要らない
帰ろ帰ろう

短歌

破られたロック機能を工夫して
再度組み込むチャイルドプルーフ

短歌

金婚の歌のCD完成す
これに始まり終わる一年

短歌

ヘアバンド 
自分で付けてご機嫌な
パイナップルの幼児の頭 

短歌

印刷は今しかないという時に
インク切れかよ 買っては補充

短歌

拵えた音楽データ 
ディスクへと書き込む作業
はい やり直し 

短歌

妻の腹を撫でて
中の子に語り掛け 
四年が過ぎて
母子 駆け回る

短歌

カラオケは入れないことに決定し
この一年の仕上げに掛かる

短歌

ルーティンに要らなくなったもの2つ
取り除いたら時間にゆとり

短歌

二ヶ月か 
さあどうするの?
無駄にする?
じゃあどうするの?
再度試そう

短歌

数ヶ月 続けた事も
一つずつ卒業の時期 
次の季節へ

短歌

パパの背をぺちぺち叩き笑う子も
やがてはこんな広い背中に

短歌

歌声の修整作業 まだ続く
一休みして気を取り直そう

短歌

建物の間に広がる羊雲
見上げ歩けば気分ふわふわ

短歌

口にタコが出来るくらいに言ったこと
耳が酸っぱくなるほど聞いた

短歌

快晴の天を見上げて
空色を深く味わう
穏やかな午後 

短歌

M1の歴代王者が審査員
一言ずつに笑いが起こる

短歌

おもちゃから流れる猿の鳴き声が
お気に召さない 荒ぶる幼児

短歌

ポケットに手を突っ込んで幼子は
パパから電話を奪い取りたい

短歌

ひとつずつボタンを外し
パパの服
脱がせる息子
頭 もふもふ 

短歌

叱られて
 不安な顔の
  幼子に
涙ぐみそう 
   大切な君

短歌

付き合いを始めて五年経つこの日
携帯電話の解約をする

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