四季島

ゆきのりのうた

短歌

気まぐれで
来たバスに乗り 小旅行
気分 高まり 弾む少年

短歌

幾つもの機材が補完し合うから
運転席はスペシャルシート

短歌

間違えて 行った所は
後にまた 来るべきことになる
予告編

短歌

パパの髭 痒い所を掻く道具
少年はいつ それに気付いた

短歌

鍵穴に鍵を挿し込む瞬間に
内からロック 掛ける六歳

短歌

大好きなバスが早めにやって来た
児童は走る速度を上げる

短歌

少年は
チャイルドシート卒業の検定合格 
ジュニアへ移行

短歌

行き過ぎて
十四年前 来た道で目印にした
SS通過

短歌

問題はラジオでもなく
データでもなかった 
無駄な電波が原因

短歌

二百円 時間短縮料金か
メロディーロードのサービス料か

短歌

水曜は三週連続雨降りで
湖西道路も三度とも雨

短歌

ドッジボール トランポリンに弾ませて
投げる受け取る 新たな遊び

短歌

遊具より蝶に関心あるようで
白や黄色を追い掛ける君

短歌

少年はサラダチキンが大好きで
パッケージ見ただけで「いひっ。」と

短歌

いいことを思い付いたぞ
眠らせた携帯ラジオ
揺り起こす時

短歌

三台のトラック同士で積み替えて
貰う荷物はビッグサイズで

短歌

外に出た途端に強くなる雨は
意図があるのかカラスのように

短歌

二十四年振りに渡った大橋が
時空を縮め余裕の走り

短歌

カセットに溜めた楽曲 
あの頃の輝きは失せ 
今や がらくた

短歌

少しでも職場環境 快適に
長く続けて行く意思表示

短歌

散髪の間 お利口さんにする
急に成長 遂げた小一

短歌

練習の成果を発揮する我が子
駆けっこ ダンス パラバルーンに

短歌

請わずとも無理なく自然に
休日となった明日は子の運動会

短歌

独り言のような相槌 打つ妻の
「そやね、そやね。」が胸をくすぐる

短歌

スマートな電話とそして
スマートなインターチェンジ
イモビライザー 

短歌

前職の二か月半は無駄にあらず
今の職場に縁を感ずる

短歌

予定より少し遅れはしたものの
漸く初日 さあ始まった

短歌

外出を急にやめかけ ごめんなさい
そやな 行くって言ったら行こう

短歌

気を抜いて 軽く流して見ていたら
涙腺 痛むほどの名作

短歌

歌姫と同じくらいに麗しい
楽器姫にも嵌る昨今

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