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四季島

ゆきのりのうた

短歌

必要を感じて父に取り急ぎ
説明をする機器の操作法

短歌

クリスマスパーティーに行く少年の
どれすこーどは赤緑金

短歌

二学期も病欠は無く最終日
三か月半 色々有った

短歌

クリスマスソングを聞かずに済んだのは
車の運転していないから

短歌

数週間振りのボールで遊ぶ日に
雨天中止で 子はもうふて寝

短歌

それにしても潔過ぎる死に際に
心の中で母に突っ込む

短歌

晩になり子供を連れて病院へ
帰りは親子で夜道を駆けっこ

短歌

今日からは色々始末する手配
業者 近隣 お礼 報告

短歌

絞り出す母の言葉を聴き取れず
「ありがとう。」って今日 聞こえたよ

短歌

弔いの責任を負い
気丈夫に点火ボタンを押す
声が出る

短歌

安らかに息を引き取り
穏やかな表情の母
感謝を述べる

短歌

急変の事態に
つらい決断の夜
苦しみの緩和を択ぶ

短歌

一夜明け ひと安心の容態に
なんとかなると思ってもいい

短歌

覚悟して臨んでみれば寧ろ今
希望が見える 家に帰ろう

短歌

天使とも仲良くしたいし
小悪魔も捨てがたいよな
欲張りか俺

短歌

風邪なのか花粉症かが紛らわしい
自己診断に由れば後者か

短歌

妹が反対の意を表明し
まだ話し合う必要がある

短歌

加熱した鮪が旨い
生食を好む我が口
唸らせるほど

短歌

第七の孫の幼さ あどけなさ
おばあちゃんへの元気 お届け

短歌

既視感がよぎる夜中の箪笥前
子供の寝顔 寝息の傍で

短歌

色褪せたビデオと飽きた音楽を
組み合わせれば鮮度が戻る

短歌

高齢の父も流石に男泣き
情は幸せそして苦しみ

短歌

晩までは別行動の筈だった
父子はゆっくり一緒に過ごす

短歌

新しいテーブルが来て
古いのを片付けて待つ
我が子の帰り

短歌

担当が女医に代わって
説明を改めて聞く 月曜の午後

短歌

親ならば「元気がなくておとなしい」
よりもやっぱり腕白がいい

短歌

失敗に 涙を浮かべ悔しがる
男児よ 君は成長できる

短歌

少年がパパとのんびり過ごす日に
やや深刻な話も入る

短歌

モテ期っていつ来るんよ?え?もう過ぎた?
あんなんでもう終わりか まさか

短歌

「コレナンデ商会」そして「マーヴェラス」
少年の壺 日々増えて行く