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四季島

ゆきのりのうた

短歌

演劇でぽんたの役の少年は
太鼓をうまく両手で叩く

短歌

新しい仕事の初日 確定し
呼応して今日 消える案件

短歌

天使君 声もやっぱり天使級
匂いはどうかな? くんくんくんくん

短歌

振り返りパパを見上げる子の顔に
朝から奮い立つのが父性

短歌

過ぎた日の今はどうでもいい事を
思い出すとはあんたも暇ね

短歌

速やかに場は設けられ即決す
決まる時ってこういうもので

短歌

ボールやら顔にシールを貼りまくる
ママ考案の遊びが当たる

短歌

インナーを上手に畳み 少年は
驚くパパに笑顔を見せる

短歌

少年は本日三つ お気に入り
百均 コピー機 エスカレーター

短歌

靴底が透明 
お洒落な長靴を
手に入れ
公園遊びを所望

短歌

大きさと形の違うフライパン
使って見切る 「コツとは些細」

短歌

犬の歌 終われば次はお気に入り
小さな鯨三体の齣

短歌

背面の巨大ボールに仰け反って
揺れて楽しむ 秋の放課後

短歌

頼まれたスポンジラック 
百均でやっと見付けて
箆は諦め

短歌

必要の無いオプションは外しましょ
追加料金ほどの価値無し

短歌

期待して赴いた場は
残念な時代遅れの考えと来た

短歌

店でしか食べられないと思われた
あのオムライス 家で再現

短歌

妻なりに思うところがあるようで
取り組む姿勢 健気に映る

短歌

材料をひとつ入れるか省くかで
出来栄えの差が大きいことも

短歌

サーロインステーキなんて高過ぎて
今日は買うけど 当面は無し

短歌

少年はパパにいいとこ見せようと
合図してからくるりと回る

短歌

直径が50センチの大玉に
腰掛け弾む 天使六歳

短歌

NHKフィギュアスケート中継を
見た子はすぐに動きを摸倣

短歌

旨いもの求め 料理の世界へと
足を踏み入れ 旅が始まる

短歌

クロワッサン坊やと呼ばれしその訳は
三日月型の目で笑うから

短歌

前回り受け身のような身の熟し
布団に飛び込む元気な六歳

短歌

手作りのラーメンを食い
パソコンのデータを整理
爪も切り終え

短歌

短期なら一時復帰も止むを得ず
年明けからの仕切り直しか

短歌

マルセイユルーレットなる技も出る
夢の中では身体切れっ切れ

短歌

滑り台 
滑らずに只 構造の観察をする
六歳の秋

短歌

進展のずっと無かったプロジェクト
妻の口から出たのが合図

短歌

凸面の鏡に映る男の子
なすびたんやらおにぎりたんに

短歌

一ヶ月 考えて出た結論を
伝えて 手札 ひとつ手放す

短歌

パパのする 咬み付く振りの発声を
真似て上手に「かっ。」と言う君

短歌

強烈な息を頭に吹き付ける
夕飯を待つ 親子の遊び

短歌

室内の照明器具は進化して
七年前と大きな格差

短歌

ベランダに鷹が訪れ 
妻と子は驚いたとか 
なんて幸運

短歌

手や足を人差し指で弾いたら
嫌がりながら楽しむ男児

短歌

少年は体育の授業参観で
積極的に手を挙げている

短歌

四十年前に会得の
キジバトの鳴き真似が今 
我が子に受ける

短歌

本家よりカバーの方が遥か上
力量の差を見せ付けられる

短歌

二年後は東京オリンピックイヤー
君 八歳で三年生か

短歌

その場所に戻れば遠い記憶さえ
呼び覚まされる 月日を越えて

短歌

以前見た あの案件が復活し
状況にやや変化が起きる

短歌

少しずつ深まる秋に
焼酎が飲みたくなった金曜の夜

短歌

一時間ほど歩いたら疲れたし
明るい気分にならずに帰宅

短歌

やる理由 やらない理由 
色々と あるにはあるが
あるにはあるが

短歌

約二年 前とは違い
おとなしく 採血される
六歳男児

短歌

営業の方法もまたどのように
工夫するかで成果に大差

短歌

珍しい遊具が並ぶ公園に
慣れて 笑顔を浮かべる男児

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